【すぐ分かる】ビジネス用語として、「ボトルネック」について解説。基本的な意味や、ボトルネックが発生する要因、解消方法を簡単にご説明します。5分あれば読めますよ。
ボトルネックとは
ボトルネック(Bottleneck) | ワークフローの中で、停滞や生産性の低下を招いている工程・箇所のこと |
ビジネスシーンにおける「ボトルネック」とは、業務の一連の流れ(ワークフロー)の中で、停滞や生産性の低下を招いている工程・箇所のことを指します。この意味は、大きな瓶(bottle)でも首(neck)が細いと注げる量が制限される現象に由来しています。ボトルネックを省略して、「ネック」と称することもあります。
ワークフローの中にボトルネックが存在することで、それ以外の工程が円滑に進行していても、全体の業務が完了するまでに多くの時間を要してしまいます。そのため、業務の全体最適化を図るには、ボトルネックの解消が不可欠と言えるでしょう。
ボトルネックが発生する要因と対策
ボトルネックが発生する要因と対策について考えてみましょう。
- 人手不足
近年、さまざまな業種で問題視されている人手不足。本来であれば十分な人員を割くべき業務に適切な人数を割り当てることができず、処理能力が低下しているケースがあります。これには、社内の人材育成や、外部委託(アウトソーシング)が有効な手立てと考えられます。 - 業務の属人化(ブラックボックス化)
属人化とは「その人に聞かないと分からない」状況です。つまり、その担当者が離職や異動などで不在になると、たちまち業務が滞ってしまいます。属人化を防ぐ対策としては、業務の分散化やマニュアル化が有効です。 - アナログ業務
紙の帳票・資料の処理、印鑑による承認・決裁など従来のアナログ業務。オフィスにいなければ遂行できない作業が数多く存在することは、業務効率の低下を招く要因です。これには、デジタルツールの導入や業務プロセスのデジタル化が改善につながります。 - コミュニケーション不足
部署・部門間でのコミュニケーションが不足していると、予期しない誤解や意思統一ができないといった問題が生まれ、業務やプロジェクトの進行が停滞してしまいます。リモートワークの場合には特に、コミュニケーションの円滑化は重要な課題です。全社的なチャットツールやプロジェクト管理ツールの導入、定期的なミーティングの実施などが有効な解決策になるでしょう。
ボトルネックの解消方法「TOC理論」
冒頭にも述べた通り、ボトルネックの解消には全体最適の視点が不可欠です。この視点でボトルネックを解消する手法が「TOC理論」。これは、物事を効率よく進めるためには、ボトルネックを継続的に解決していくことが重要であるという理論です。
進め方は、大きく3つのステップに分けられます。
- ボトルネックの発見、重要度を明確化
ボトルネックとなる原因をできるだけ多く見つけ、重要度を明確にします。 - ボトルネックの改善
原因を見つけたら、解決策を考え実行します。 - 次のボトルネックの改善
改善策を実行した結果、成果が見られたら終わりではありません。最優先課題のボトルネックが解消されたら、次は2番目の課題が新たなボトルネックとなります。①で挙げた課題点への改善を繰り返していくことで、徐々に全体の最適化が進んでいくのです。
ビジネスにおいて、上手くいかない原因の発見と改善は大変重要です。まずは業務プロセス全体を可視化してボトルネックを発見すること。そして「TOC理論」で解消する手法をぜひ試してみてください。
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