オンサイトBPOサービスの活用メリットや注意点も紹介!
IT分野でお仕事をされている方は、「オンサイト」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。IT分野に限らず、さまざまなシーンで使われる「オンサイト」の意味、オフサイト、オフショア、ニアショアといった混同されがちな用語との違いを分かりやすく解説します。また、オンサイトBPOサービスを導入するメリットや注意点についても、ご説明します。
オンサイトとは?
オンサイト(on-site)とは、「現場で」「現地で」「その場所で」を意味する用語です。
ITの分野では主に、IT機器やネットワークに異常やトラブルが発生した場合に、企業(現地)に技術者が出向いて作業を行うことを指します。IT分野の業務に限らず、外部に持ち出せない情報や社内にある既存システムを使用する場合に、顧客の元へ直接出向いて業務を行うことも「オンサイトサポート」「オンサイト保守」などと呼びます。
また、これらが業務委託で行われる場合には、「オンサイトBPOサービス」や「常駐型アウトソーシング」と呼ぶこともあります。
オフサイトとの違いは?
オフサイト(off-site)は、「現場から離れた」「現地外の」「遠隔地」を意味します。つまり、実際に稼働している職場から離れて作業や業務を行うことに「オフサイト」という言葉を使います。
例えば、データのバックアップを設置拠点から離れたところに伝送するなど、システムの設置地点から遠隔拠点にバックアップを取ることを「オフサイトバックアップ」と呼びます。
オフサイトもIT分野に限らず、さまざまな場面で使用されます。
職場から離れて行う会議のことを「オフサイトミーティング」、遠隔地から受ける電話やメールのサポートを「オフサイトサポート」、需要場所から離れた場所に発電設備を設置し、発電電力を需要場所に供給するモデルのことを「オフサイトPPA」と言います。
「オフショア」「ニアショア」とは
オンサイトと似たワードとしてよく見られる「オフショア」「ニアショア」について、ご説明します。
オフショアとは
オフショア(off-shore/離れた岸)とは、「海外」を指す用語です。ビジネスではよく用いられ、海外市場のことを「オフショア市場」と呼ぶことも多くあります。特にIT分野では、システム開発業務においてよく見られ、開発業務の一部もしくは全部を海外にある企業に委託する際に「オフショア開発」という言葉が使われます。
オフショアのメリットには、人件費の低減が挙げられます。システム開発で使われるプログラミング言語は世界共通ですが、国によって経済事情に大きく格差があることが理由です。
ニアショアとは
ニアショア(near-shore/近い岸)は、オフショアの対義語にあたり、「国内にある別の拠点」を指す場合に使われます。こちらもシステム開発の分野で多く使われるワードです。
委託先が国内であるため、言語や文化が異なることもなく、コミュニケーションが容易なことがメリットと言えます。国内の地方都市にシステム開発を委託する場合、海外(オフショア)ほどではないものの、首都圏の企業と比較すると安価で発注することができます。また、BCP(事業継続計画)の観点から、ニアショアを活用する企業も増加しています。
オンサイトBPOサービスのメリット
業務効率化につながる
業務委託でオンサイトBPOサポートを利用すると、社員がコア業務に専念できるようになり、業務効率化につながります。
難易度の高いトラブルであっても、専門知識を持つ人材が実際に作業をするため、迅速な解決が期待できます。
また、オフサイトサポート、つまり遠隔地からのサポートと比べると物理的な距離がないため、コミュニケーションが円滑になり業務改善のスピードも向上します。
自社のセキュリティ体制で運用できる
業務委託を検討する際に、「セキュリティ」に対する不安はつきものです。
オンサイトBPOサービスであれば、自社のセキュリティ上で、自社の運用体制に合わせて業務を委託することが可能になり、情報漏えいのリスクを軽減することができます。
コスト削減につながる
どんな業務でも専門知識がないと、複雑なトラブルの発生時や緊急時に適切な対応ができず時間を要し、コスト増につながります。
オンサイトBPOサービスでは、その分野のスペシャリストが対応するため、イレギュラー処理を含め当該業務に関係する人件費や教育費が削減できます。
該当する業務の対応がコア業務に当たらない場合や、立ち上げ段階で専門知識が足りていない場合は、オンサイトBPOサービスを利用する方がコスト削減につながるケースもあります。
オンサイトBPOサービス導入の注意点
自社の課題に合ったサービスを選定する
オンサイトBPOサービスを利用する前に、自社の課題を明確にしておきましょう。
自社の課題解決に直結するサービスなのか、自社の稼働条件に合うサポートが期待できるのかなど、業務委託前に必要条件を明確にしておくと効果的にサービスを利用できます。
既存業務への影響を最小限に抑える
オンサイトBPOサービスの導入が既存業務にどれだけ影響を及ぼすのか、予測を立てておきましょう。
業務改善のためにサービスを導入する場合でも、導入後にその業務内容を大きく変えることになってしまっては、トータルとして業務効率化を阻害してしまいます。「委託先が自社の業務内容にマッチしているのか」についても、業者の選定時に注意が必要です。
セキュリティ対策の見直しを行う
オンサイトは自社で稼働するとはいえ、他社の人間を自社の執務室に入れることになるため、セキュリティ対策の徹底は必須です。
入退出の管理、書類・データの持ち出しや閲覧には権限を付与するなど厳格なルールを決めておかないと、トラブルに発展する可能性もあります。
オンサイトBPOサービスでコスト削減・業務効率化を!
オンサイトBPOサービスを活用すると、自社で対処できない課題の解決や、業務効率化などのメリットが得られます。また、セキュリティ上のリスクも軽減できるため、アウトソーシングや業務委託をこれまで導入できなかった企業にとっても、安心のサービスと言えるでしょう。
国内の慢性的な人手不足により、新たなサービスの立ち上げ時などは特に人材採用に苦労することが多いようです。そんな時にも迅速に質の高いオペレーションが提供される「オンサイトBPOサービス」でコスト削減・業務効率化を実現しましょう。
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